2016年度長期派遣奨学生〜色川美江

研究タイトル:
「ウィーン幻想派の研究」

氏名:色川美江
奨学年度:2016年度奨学生
奨学区分:長期派遣枠
滞在期間:2016.9.14 – 2.16
滞在先:オーストリア

石版の目立て

活動内容:

オーストリア、ウィーンにあるウィーン造形大学のGraphic Arts and PrintmakingTechniquesコースに交換留学生として滞在しました。大学のリトグラフ工房で石版画とリノカットを学びました。
毎週水曜日と木曜日のクラスミーティングでは批評会等に参加し、ゼメスター末に行われる大学内での展示会では現地で制作した作品の発表をしました。
ウィーン造形大学ではドイツ語、ウィーン大学では英語を履修し、言語の勉強をしていました。またウィーン市内、ヨーロッパ各地の美術館やギャラリー、建造物等へ行き多くの作品を見ました。オーストリア、ドイツ、スロバキアの版画工房に足を運び、工房内を見学しました。ウィーンに滞在しているアーティストの元で油彩のアシスタントをしていました。

気付いたこと、見つかった課題:

実際に行ってみて一番身に沁みて感じたことは言語面でした。渡航する前に可能な時間は全て英語の勉強に費やしてから行きましたが、現地の聞き取りが難しく、うまく意思疎通ができなくて苦労しました。
しかし言語があまりできなくとも様々な工夫で生活できる精神的な逞しさを身につけることができました。ただ、言語がもっとできればもっと色んな可能性を広げることができたと思います。
流暢に英語でコミュニケーションをとれるようになることを目指してこれからも言語の習得に励むつもりです。

渡航を経ての今後の制作活動:

日本ではあまり感じることができませんが、ヨーロッパ各地でいかに移民・難民問題が深刻かをリアルに感じました。私の滞在していた時期は大統領選挙があり、デモも多く、特に表面化していたように思います。
また、現地ではたくさんのアーティストの元へ積極的に足を運び、海外での制作や生活の話を聞くことができました。そして右も左も分からない言語も不十分な私をたくさんの人々が支えてくれました。
今回の渡航では人と人の繋がりについて考えさせられることが多くありました。今後は海外でも積極的に発表する機会を得たいと考えています。

本奨学プログラムを利用してみて:

支援をいただけたことで、経済的に苦しむことなくやりたいことに挑戦することができ、とても感謝しております。ありがとうございました。

 

渡航スケジュール:
9月14日 成田空港より渡航。15日ウィーン国際空港(オーストリア)着
9月21日〜31日 ドイツ語インテンシブコース受講
10月1日〜1月31日 ウィーン造形大学冬期ゼメスター リトグラフスタジオで制作・クラスミーティング参加・ドイツ語受講
10月4日〜1月17日 ウィーン大学 英語コース受講
11月16日〜11月21日 ミュンヘン(ドイツ)滞在 版画工房訪問・美術館見学
12月3日〜6日 ブラチスラバ(スロバキア)滞在 ブラチスラバアカデミー訪問 批評会見学、版画工房見学
12月16日〜18日 Wintermarkt参加
1月 油彩制作アシスタント
1月19日〜22日 Rundgung 学内展示
2月14日 ウィーン国際空港(オーストリア)発
2月16日 成田空港着。
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