2014年度短期派遣奨学生〜吉野はるか

研究タイトル:
「平和と芸術」

氏名:吉野 はるか
奨学年度:20XX年度奨学生
奨学区分:短期派遣枠
滞在期間:2014.7.27-9.27[絵画科油画専攻4年在籍時]
滞在先:スイス、ドイツ、ポーランド、イタリア、バチカン市国
活動内容:

スイス、ドイツ、ポーランド、イタリアの4 カ国に行き、歴史的な建造物や美術館、博物館、自然などを見てきました。
スイスでは、バーゼル、チューリッヒ、ベルン、サンモリッツ、インターラーケン、ユングフラウ、ジュネーヴ、ローザンヌ、スピッツ、ルツェルンなどの地域に行き、イタリアではミラノ、ローマ、フィレンツェ、そしてバチカン市国、ドイツではベルリン、シュタットガルト、ポーランドではクラコウへ行きました。9月の終わりにスイスのチューリヒ芸術大学(ZHdK)メディア&アート学部に10日程度聴講生として通った他、自分の興味のある事柄に対して現地の人々にインタビューやアンケートを通して取材を行いました。また、スイスでお世話になった方々が剣道経験者だったので、ドイツとスイスで剣道交流をしました。どれも教わることが多く、この交流を通して経験したことをこれからの自分の制作につなげていきたいと思います。

気付いたこと、見つかった課題:

スイスでは選べる選択肢が多く、人々の暮らしに余裕を感じました。また他言語国家なので、それぞれの地域で言葉や雰囲気が違い1つの国の中に他の国が存在しているようでした。それぞれの地域の人々の交流は公用語ではない英語が多く使用されているなど、驚くことが多くありましたが、解決が難しい問題への取り組みをその都度、国民投票を行う姿勢はより生活と密着していて好感を持ちました。
一方で日本と同様に世界で起きている様々な諸問題に関しては無関心な人々が多くいるとも感じました。ヨーロッパは1つの国に多くの人種が住んでいるので、それぞれの立場を互いに理解しようとすることが共存する上でとても重要だと思いました。
海外に滞在することで文化の違いを発見し改めて自分の中に存在する日本の特徴を感じ、その上で人と人との関係を考えていきたいと思います。

渡航を経ての今後の制作活動:

スイスの滞在先の近くに、病院の敷地内が公園のようになっている場所がありました。そこは病院とは関係のない人々が通勤通学などで行き交ったり、親子連れや遊具で遊んだりできる開けた場になっていました。
スイスでは人生に対する考えがおおらかで余裕のあるものに感じます。”こうしなくてはいけない”という気負いが無く、私はそのような考え方に出会えて良かったです。
海外に出なければ知り得ない人、考え方、価値観、文化があり、それを知るということが人々との理解においてとても重要だと思います。私は制作をしていく上でも色々な人に出会うことを今後もしていきたいです。

本奨学プログラムを利用してみて:

学部生が夏季休暇の2ヶ月間を利用して海外に行くのはとてもいい体験だと思います。一から自分でやりたいことを計画し、実行できるこのプログラムは大変でしたが、興味のある事柄にじかに触れることができるので、ありがたかったです。

 

渡航スケジュール:
・7月27日 成田空港より渡航。チューリッヒ空港(スイス)着
・7月29日〜8月25日 スイス(アーラウ)滞在。
・8月26日〜9月6日 イタリア(ミラノ、フィレンツェ、ローマ、)バチカン市国に滞在。
・9月7日〜8日ポーランド(アウシュビッツ、ビルケナウ収容所)滞在。
・9月9日〜9月11日 ドイツ(ベルリン)滞在。
・9月12日 スイス(アーラウ)滞在。
・9月13日〜9月15日 ドイツ(シュトゥットガルト)滞在。
・9月16日〜9月25日 スイス(アーラウ、チューリッヒ)
・9月26日 チューリッヒ空港より渡航。
・9月27日 成田着。
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